2022.03.20
リトミックの内容や流れを子どもの年齢別にご紹介
目次
リトミックの内容や流れを子どもの年齢別にご紹介
0歳から始められるリトミックのレッスン。
子どもの年齢によってリトミックの内容は大きく異なるものです。
本記事では、リトミックの内容や流れを子どもの年齢別にご紹介していきます。
0~1歳は保護者と触れ合いながらリトミックを楽しむ
0~1歳の子どもは、まだ指示に従って動いたり、上手にお話したりといったことが難しい年齢です。
そのため、この頃に行われるリトミック内容としては、保護者の方が音楽・リズムに合わせながら子どもに触れるようにし、子どもにリズム感覚を教えていくというスタイルが多いです。
0歳のリトミック内容
0歳さんは大体6か月の首の座ったお子さんから始められます。
この頃は当然、一人で立ったり歩いたりできない赤ちゃんです。
そのため、保護者の方が子どもを抱っこしながら音楽・リズムを感じながら身体を動かし、伝えてあげるようにします。
6か月の赤ちゃん、音楽とママが大好きです。
大好きなママに抱っこされて、生のピアノを聴いたり、小さなマラカスを振ってみたり、とても大きな刺激になります。
ママの気配をとても敏感に感じている頃なので、例えば抱っこで4分音符・2分音符をママが歩いたり、お膝を動かしたりするだけでも身体に入っています。
同時に良いお耳が育つので、0歳からのリトミックは本当におススメです。
ママとベビーのコミュニケーションにもなります。
小さなマラカスやボール、お家で歌えるお歌、手遊びなどもリトミックで行う先生も多いですね。
お家でどうやってベビーちゃんと遊んだら良いかわからない、というママも、リトミックで色々教えてもらえったことをお家で出来るから楽しめる、という方も多いですよ。
1歳のリトミック内容
あんよが出来るようになると、リトミックの内容も幅広くなってきます。
1歳になってくると、身体全体を使って、動物になったりとピアノの音を感じて身体を動かせるようになります。
4分音符や2分音符に合わせて歩きながらピアノの音が止まったら、ぴたっと止まれたり、高い音や低い音も少しずつ分かるようになり、自然とピアノに反応します。
スティックを使って、ピアノに合わせて叩いたり、タンバリンやマラカスなどの小楽器も楽しめます。
まだ言葉も出てこない子やたどたどしい子が多いですが、一生懸命音楽に合わせて歌ったり踊ったり、即時反応に合わせて動く姿はとても可愛らしいです。
2~3歳は保護者から少しずつ離れたリトミックができる
2歳頃になると保護者から離れて行動できたり、様々な音楽に対して敏感に反応する事ができます。
2歳のリトミック内容
2歳のリトミックでは、音符の聴き分けや高い音、低い音、大きな音、小さな音など、様々な音楽を感じられるようになります。
スティックで聴こえたリズムを叩いたり、真似したりすることもできてしまいます。
マラカスを持って、音の高低に合わせて、高い音の時は高い所で、低い音の時は低い所で振ることができます。
また、スカーフを使ってビートに合わせて縦揺れ、横揺れに振ることもできるようになります。
表現力も豊かになり、ピアノのデュナーミクに合わせて身体を動かせるようになります。
例えば、「うさぎさんに変身するよ~!」と、ピアノに合わせてぴょんぴょん飛びます。
お父さんうさぎさんは大きいよ~!ぴょんぴょん、も大きくちょっとドスンドスン、という表現が入ることも。
赤ちゃんうさぎさんは小さくてかわいいね~と高い音で可愛らしく弾くと、ちゃんと軽やかに可愛くぴょんぴょんしてくれます。
自分で考えて、音を身体で感じて表現できるようになってきますので、リトミックの内容もどんどん濃くなっていきます。
3歳のリトミック内容
3歳になると、鍵盤を弾いたり、合奏したり、協調性を身に着けながら、お友達と楽しくリトミックを行うことができるようになります。
赤ちゃんの頃からリトミックを習っている子は、このころには4分音符・2分音符・8分音符のステップはバッチリで、簡単なリズムをステップすることも出来ます。
即時反応も、難しい指示でも簡単に出来てしまいます。
音の高低の聞き分けも出来ますので、リズムをピアノの音の高低に合わせて叩くなども出来ます。
音を記憶して追いかけたり、2つの音符を同時に聴き分けたり、リズムの表現など、難しいことも難なくできてしまいます。
年少さんにあがってからは、さらに難しい内容をおこないます。
追いかけっこをする「カノン」の課題では、最初はピアノのリズムを模倣することや、動きを模倣することからスタートし、だんだん、ステップでのカノン、止まらずにどんどん追いかけっこをしていくアンインターラプテッドカノンに繋げていきます。
また、「補足リズム」もこの頃からスタートします。メロディーがない場所を「補足」するように、手で叩きます。
拍子感やリズム感、ビートなどがしっかり身に付きます。
4~5歳は即興演奏や作曲もできるようになる
4~5歳になるとソルフェージュを取り入れたり、即興で自由に表現や作曲をすることも可能になります。
4歳のリトミック内容
拍子を感じて指揮をしながら歩いたり、フレーズを感じたり、楽譜を読んだり、合奏をしたり、リトミックの内容も、難しくなってきます。
リトミックでおこなわれる「アームビート」という、拍子を手で感じる表現するものがあります。
そのアームビートを行いながら、ピアノに合わせてリズムをステップしていきます。
ピアノのリズムを聴いてから、同じリズムをステップするなど、カノンも出来ます。
このレベルになると、大人でも難しく、なかなか簡単には出来ませんが、子ども達は赤ちゃんの頃から自然に音楽やリズム感がしみこんでいますので、少しの練習でクリアすることができます。
また、音楽に合わせて、各パートの音を表現したり、表現力も身に付き、合奏では堂々と自信を持って、演奏することもできます。
音楽を感じて、感じたまま子どもたちそれぞれが個性豊かな表現をできるようになってきます。
5歳のリトミック内容
複雑なステップや難しい拍子も軽やかにできるようになります。 自分たちが作曲した曲を、楽器を使って演奏できるようになります。
拍子は8分の6などの複合拍子をステップと身体で表現することで、身体にいれていきます。
また、「即興演奏」もたくさんとりいれていきます。
はじめは、リズム即興からスタートします。
鍵盤や楽器を使用した即興は、「黒鍵だけを使用して好きなように弾く」など子ども達でも比較的作りやすいよう指導していきます。
お友達の即興演奏に合わせて、即興でダンスをつけることも楽しいです。
また、譜読みもすらすらできるようになっているので、さまざまな楽器も楽しく演奏できるようになります。
合奏を通じて子どものグループ・集団の中で、それぞれの役割を決めて動くということを行うことで、「自分の役割をきちんと理解して動く」という力を身に付けることもできます。
おわりに
本記事では、リトミックの内容や流れを子どもの年齢別にご紹介しました。
リトミックは0歳から5歳頃まで行うことができるものですが、その内容は年齢によって異なります。
年齢にあった内容のリトミックレッスンを行うことで、子ども達の成長は全く違ってきます。
リトミックの教室を開講される予定の方は、どの年齢の子どもがどのような内容のリトミックを行うのか、こちらをしっかりと理解したうえで正しくリトミックを指導するようにしましょう。
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