リトミックのレッスンは人見知りの子どもでも大丈夫? - リトミック講師の資格取得ならNPO法人日本こども教育センター

2022.03.20

リトミックのレッスンは人見知りの子どもでも大丈夫?

コラム, リトミック

リトミックのレッスンは人見知りの子どもでも大丈夫?

人見知り 6か月

「リトミックのレッスンを受けたいけれど、子どもが人見知りだから心配…」という方もいらっしゃいます。

本記事では子どもが人見知りする理由や、リトミックのレッスンは人見知りの子どもでも参加できるのかという内容についてご紹介していきます。

子どもが人見知りする理由は?

リトミック 人見知り

生後4ヶ月前までの赤ちゃんというのは視力がまだまだ発達しておらず、他人を目で判断することが難しいとされています。

早くて5ヶ月ほどすると、記憶力が育ち始め、母親と他の人を認識することができるようになります。

生後半年にもなるといつもと違うことが分かるようになり、自分の知らない人に対して警戒心が強くなり、人見知りというものが始まります。

中には父親にも人見知りをしたり、新しい場所に行くと泣いてしまうという、場所見知りをしてしまう赤ちゃんもいます。

これは、自分の身を守るための防衛本能も強くなって成長していることが現れであると考えられます。

いつもとは違うという判断力が身に付き、知らない人に対する恐怖心・好奇心といった感情も育っているとも考えられています。

人見知りの子どもは相手に近づきたいと思っている!

人見知り 赤ちゃん

人見知りの子どもは、見知らぬ相手に対して警戒心を強く抱くという特徴がありますが、その一方で「少し気になる、近づいてみたい」という好奇心も少なからず持っているということが分かっています。

人見知りが強い赤ちゃんや子どもは、人見知りが弱い赤ちゃんや子どもと同じように「相手に近づいてみたい」という気持ちが強い傾向にあるのです。

この結果からも推測できるように、人見知りをする赤ちゃんや子どもは「知らない人に近づく怖さもあるけど、気になるし近づいてみたい」という、相反する複雑な気持ちの間で葛藤していると言えます。

人見知りを過剰に反応してしまうのはかえって良くない?

ベビー 人見知り

母親や父親がついついやってしまいがちなのが「子どもの人見知りを克服したい」と思うがあまり、周囲に気を遣って無理にあずけたり、泣いた場合に過剰に反応してしまうことです。

子どもは自分の意志で人見知りをしているというわけではないため、かえって、過剰に反応してしまうことで人見知りがより悪化してしまう可能性もあるのです。

無理に人見知りを克服させようとするのではなく、優しく「大丈夫だよ」と不安を解消して、子どものフォローに入ることが大切です。

もちろん、克服させようとすることは悪いことではないのですが、子どもが警戒している場合は無理やりに状況を変えようとするのではなく、抱っこや声をかけるなどして子どもをリラックスさせることを優先させるようにしたほうが良いのです。

赤ちゃんはママやパパの気持ちをより一番感じやすいので、ママやパパが不安だと赤ちゃんも不安になります。

ママやパパの気持ちを穏やかにすることで、赤ちゃんも安心して少しずつ慣れていきます。

人見知りでもリトミックレッスンは受けられる

人見知り リトミックレッスン

心配される保護者の方も多いのですが、リトミックのレッスンで子どもが人見知りをしてしまうことは珍しいことではないため、安心してレッスンに参加していただけます。

また初めは緊張や不安で怖がっていた子どもも、まずはママやパパと一緒にやっていくうちに、子どもの緊張もほどけて笑顔が増えるようになります。

先生やママやパパが笑顔でレッスンをしていることで、楽しい場所なんだと安心感を持ち、少しずつ慣れてきます。

子どもの自我の芽生えであるということを理解し、成長を見守ってあげるように伝えるようにすると良いでしょう。

ママ・パパから離れられずまったくリトミックレッスンに参加できない場合も大丈夫

リトミックレッスンに参加させてみたけど、人見知りしてまったくママ・パパから離れられない、と心配なさるご両親も多くいらっしゃいます。

レッスン中、一度も参加できなかった・・・ほかの子は楽しそうに動いているのに、うちの子は向いていないんじゃないか、など色々なことが不安になって、考えてしまうと思います。

リトミック 講師資格

でも、大丈夫です。

赤ちゃんも子ども達も、ママ・パパに抱っこされたままでもきちんと音楽を聴けています。

むしろ、無理やり離れてやらせようとしても、子どもは逆に参加できなくなってしまいます。

場所に慣れて、ママ・パパと離れても大丈夫、ちょっとやってみたいな、と思えば自然と子ども達は離れることが出来るようになります。

それが2~3ヵ月、半年かかってしまうことも珍しくありません。

ママ・パパに抱っこしてもらって、生ピアノを聴いているだけでも、レッスンの効果はあります。

ママ・パパが音楽に合わせてゆらゆら揺れたり、楽しいな~と思ってくれるだけで子どもは安心するものです。

また、時期的なものもありますので、心配する必要は全くありません。

人見知りするベビーちゃんやご両親に対してリトミック講師が気を付けること

リトミックレッスンで、人見知りする子は一人もいない!という先生はいないのではないでしょうか。

一クラスに何人かは必ず、人見知りでパパママから離れられない子、まったくレッスンに参加できない子、全く反応がなくお喋りしてくれない子がいると思います。

そんな時、リトミックの先生はどうしたら良いでしょうか。

リトミック 即時反応

大切なことは、子ども達・ベビーちゃん・ご両親のそのままを受け入れて笑顔で安心させてあげられるよう対応することです。

子どもさんに対しては、

「大丈夫だよ~」

「ママ・パパと離れなくて良いから、音楽だけ聴いていてね~」

など、優しく声かけしてあげ、様子をみながら、マラカスやスカーフなどの小物に興味をもったらそっと渡してあげましょう。

徐々に慣れてくるはずなので、レッスンに参加できていなくても、様子は常に見てあげましょう。

回を重ねるごとに、子どもさんの方も慣れて、ちょっとやってみようかな?と思うときが必ず来ます。

その時を見逃さないよう、気にかけていることが大切です。

また、ご両親に対してもフォローが必要です。

特に、ベビーちゃんのママ達はお子さまの成長に敏感です。

リトミック ビート

うちの子、どうして出来ないのかしら・・・ほかの子はあんなに楽しそうなのに

成長が遅いのでは・・・

泣いてばかりで、ちっとも楽しくなさそう。私が無理にやらせない方が良いのかな・・・

などなど、特にお母様は考え悩んで、落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。

お母様に対しても

・ベビー・幼児には人見知りなどでレッスンできない時期があることはよくあること

・時がくれば、必ず楽しく参加できるようになる

・無理にやらせようとしないで、ママ・パパと一緒に音楽を聴いて楽しむ時間にしよう

・何もできなくても、音楽を聴いているだけで、リトミックの効果があること

などを、折に触れて話してあげましょう。

そして必ず、どんな小さなことでも良いので、その日のレッスンで出来たことを褒めてあげましょう。

・今日はお部屋に入れたね!すごいね~!

こんな小さなことでも、赤ちゃんたちからすれば、ものすごい成長です。

・お部屋に入れた!

・レッスン時間中、ずっとお部屋にいることが出来た!

そんな小さなことから、だんだん出来ることが増えて、

・スティックをママと一緒に持つことが出来た!

・ママと手を繋いで音楽に合わせて歩けるようになった!

そして1年もしないうちに、楽しく参加できるようになるはずです。

先生に認めて褒めてもらえるだけで、成長の助けになります。

そのことを先生の方も、常に心にとめて生徒から目を離さずにいると良いでしょう。

おわりに

本記事では子どもが人見知りする理由や、リトミックのレッスンは人見知りの子どもでも参加できるのかという内容についてご紹介しました。

リトミックレッスンを始めて間もない頃の子どもは泣きだしたり、人見知りしてしまったりする子どもも少なくありませんが、少しずつ慣れてくることがほとんどです。

リトミックを安心して楽しむことができるように優しくサポートしてあげましょう。

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