2022.03.19
幼児教育に知育を取り入れる理由とは?遊びとの違いもご紹介
目次
幼児教育に知育を取り入れる理由とは?遊びとの違いもご紹介
幼児教育の中には、「知育」というものが必ず含まれています。
ただ、「知育」という言葉は聞き覚えがあっても、その意味について明確に知っているという方は少ないのではないでしょうか?
本記事では幼児教育に知育を取り入れる理由と、「遊び」との違いについてもご紹介していきます。
そもそも「知育」とは?
知育とは、イギリスの学者「ハーバート・スペンサー」が提唱した「三育」と呼ばれる3分野に分かれた教育のうちの1つです。
三育の考え方では、「知育・徳育・体育」の3つの分野をバランス良く行うことによって、一人一人の子どもが持つ能力・実現力・生きる力が育まれていくと考えられています。
三育における知育は思考力や判断力などの、「知力・知能」を伸ばすことを目的とした教育です。
知育の教育を通じて、子どもに行動力や情報処理能力を身に付けさせることができるのです。
「知育」と「遊び」はどう違う?
知育を通じて知力や知能を伸ばすとは言っても、机に向かって詰め込んで学習を行うというものではありません。
幼少期の知育では、「子ども自身が楽しみながら自然に学べること」を重要視しているので、私たち大人の目線から見ると「遊んでいるようにしか見えない」ということもあるでしょう。
しかし、「知育」と「遊び」は異なるものです。
知育の活動では、子ども自身の「やってみたい」という気持ちを大切にし、目の前の問題や課題に対して試行錯誤を重ね、「できた!」という達成感を得ることに重視しています。
よく考えて行動すること、達成感・成功体験といった経験は日常生活の中でも得ることができます。
しかし「遊び」は特に何かの目的をもたないことに対して、「知育」では子どもの年齢に適した課題・問題を設定して「一人一人の子どもの能力を育てる」という目的をもって行います。
このことから「知育」と「遊び」の明確な違いとして、「自分で考える力を養う」という目的を明確にもっているかどうか、ということが大きな違いであると言えるでしょう。
幼児教育に知育を取り入れる理由
幼児教育に知育を取り入れる理由をいくつかご紹介します。
幼児期の脳は柔軟性に優れているため
3歳くらいまでの脳は吸収力が非常に高いとされており、柔軟性にも優れています。
幼児は外からのさまざまな刺激を受けてたくさんのことを学び、「自身の生きる方法」を模索していきます。
脳科学の研究では、おおよそ3歳くらいまでは右脳が働き、3歳を過ぎると左脳の方が活発に働くとも言われています。
そのため、3歳頃までは右脳を上手く刺激するような知育を行うことが良いとされているのです。
右脳が育つことによって記憶力・想像力に優れるほか、感情表現も豊かに育つとされています。
地頭の良さを育てられるため
頭の回転が速い・物事を論理的に考えることができるといった大人になれれば、仕事に関してだけでなく、生きていくことにおいてその能力をさまざまな場面で発揮することができます。
知育を幼少期に行っておくことで、こういった地頭の良さも育てることができるのです。
幼児期にIQを伸ばすことができるため
IQは「知能指数」のことを指します。 これは学力とは異なり、記憶力・考える力といったものを計測できる指数です。
IQを伸ばすことで、自立心・ほかの人に対する思いやりの心も高めることができるとされています。
とくに幼少期は脳が柔軟であるため、知育を行うことでこのIQをグッと伸ばすことができるのです。
おわりに
本記事では幼児教育に知育を取り入れる理由と、「遊び」との違いについてもご紹介しました。
「遊び」はとくに明確な目的や意味を持たないのに対し、知育は「自分で考えて行動する」というはっきりとした目的を持って行われます。
子ども一人一人の「生きる力」を伸ばしていくことが、「知育」において最も重要なポイントなのです。
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