2022.03.20

リトミックとリズム遊びの違いについてご紹介

コラム

リトミックとリズム遊びの違いについてご紹介

リトミック

リトミックとリズム遊びは、どちらも「音楽やリズムに合わせて身体を動かす」という共通点があるため、同じジャンルのものとして捉えられがちです。
しかし、このリトミックとリズム遊びには明確な違いがあるのです。
本記事ではそんなリトミックとリズム遊びの違いについて、それぞれの特徴や行うことで得られる効果をご紹介していきます。

リトミックについて

ダルクローズ リトミック

スイスの音楽家が発案した一つの教育法として知られている「リトミック」。
聴こえてきた音に合わせて走ったりジャンプしたりと「音楽を聴いて感じたことを身体で表現する」ということを行います。
音楽的能力に加え、知的能力や運動能力など、多くの感覚を身に付けていくことを目的として行われます。
そんなリトミックには決まった動きといったものが特になく基本的に、音楽を感じたまま「自由」であるため、子どもに「音楽を通じて楽しみながらさまざまな能力を身に付けていってほしい」という方にはピッタリの教育法です。

リズム遊びについて

リズム遊び

リトミックの特徴である「音楽を通じて自由に身体を動かす」ということに対して、リズム遊びは「決まった体操・ダンス・遊びなどを、みんなと同じようにしながら取り組む」という特徴があります。
リズム遊びもその名前の通り、音楽やリズムに合わせて走る・止まる・ジャンプするといった音遊びを楽しむものではあるのですが、「先生の動き・お手本の動きを見て、マネをする」という点にリトミックとの違いがあるのです。

リトミックで得られる効果

リトミックで得られる効果をいくつか挙げてみました。

リトミック 効果

運動能力向上

身体を自由に動かすことにより、運動能力の向上が期待できます。
またリトミックでは表現を自由に行うことができるため、大胆で大きな動きにもチャレンジがしやすいのです。

リズム感が身に付く

音・リズムに対して敏感になるため、リズム感を身に付けることができます。
リズムに合わせて違った表現を楽しむということもできるようになるでしょう。

リトミックでリズム感を身に付けることで、成長してスポーツを始めるとなった際に役に立つことがあるでしょう。

集中力を高められる

身体で表現するには音に集中しなければならないため、集中力を高めることができます。

音楽が止まったと同時に動きを止めたり、曲の変化に気づいて違う表現をしたりと、音に対して常に集中している必要があるため、楽しみながら自然と集中力が養われるのです。
音楽と身体を使うリトミックであるため、音楽の変化に対応することができるよう耳を傾けていなければなりません。

心・身体のバランスを整える

リトミックでは楽しい曲や悲しい曲など、曲調によって表現を変えるということも行われます。
曲調に合わせた身体の動きをすることで、心・身体のバランスも整えられていくのです。

リズム遊びで得られる効果

リズムあそび

リズム遊びではお手本の動きをマネすることによって、どのように身体を動かしているのかを観察し、自分でも実際に動かしてみるという行動につながります。
それにより、音楽を通じて集中力・リズム感などを身に付けることができます。

発達段階にあわせたリズム遊びを取り入れることで、子どもたちのさまざまな能力の発達が促されるのです。
またリズム感が身に付くと、スポーツの動きの理解力・飲み込みも早くなると言われています。

おわりに

本記事ではリトミックとリズム遊びの違いについて、それぞれの特徴や行うことで得られる効果をご紹介しました。
同じ音楽・リズムに合わせて身体を動かすということでも、リトミックはあくまでも「自分の表現で自由に身体を動かすこと」、そしてリズム遊びは「お手本の動きをみんなでマネすること」という違いがあるということが分かりました。
これからリトミック教室を開講される方は、この2つの違いについて明確に覚えておくと良いかもしれません。

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