リトミック指導法・即時反応ってなに? - リトミック講師の資格取得ならNPO法人日本こども教育センター

2022.09.22

リトミック指導法・即時反応ってなに?

コラム

リトミック指導法・即時反応ってなに?

リトミック 即時反応

リトミックでは、「即時反応」が基本となってきます。

そもそも、「即時反応」ってなに?音楽鳴らして止まればいいの?

本記事ではそんなリトミックの「即時反応」についてご紹介していきます。

リトミック「即時反応とは?」

即自反応 リトミック

「リトミック」のレッスンの中でよく耳にする「即時反応」。

即自反応は、音楽に合わせて即座に反応することです。

ただ、音が止まったら「ぴたっと止まる!」というのが即時反応と思われがちですが、実は、即時反応にもいろいろあります。

テンポを変えたり、ダイナミクスを変えたり、音の高さを変えたり、もちろん止まるも即時反応のひとつですよ。

リトミック「即自反応」のねらい

リトミック 

リトミックでは、音を聴いて動くことから、「動くこと」に気持ちがいってしまいがちですが、実は「聴く力」が最も重要になります。

音を聴かないと動けないので、自然と「聴く力」が養われます。

そして、聴いたことを考えて、表現する。様々な音楽の流れに合わせて、動いていくことで、「表現力」をつけることができます。

音が止まったり、変化することで、動きを止めたり、音楽に合った動きをしていくことで「判断力」も身に付きます。

ダイナミクスを感じて大きく動いたり、小さく動いたり、空間を意識しながら動けるようになります。

基本となる「即時反応」では、五感で感じたことを、身体全体をフルに使いながら、表現することで、心と身体のバランスを整えることを目指しています。

リトミック「即時反応」の効果

リトミック 即時反応

「即時反応」は、ピアノに集中していないと、ピアノに合わせて即時に動くことができません。

ピアノの音に耳を傾けることで、ものすごい集中力が身につきます。

また、いつも決まった音楽では、即時反応にはなりません。

子どもたちの様子を見ながらレッスンをし、「即興演奏」ですすめていくことがとっても大切になります。

集中力が身に付くと、音楽を聴く力だけではなく、人の話を聞く力、判断力、スポーツや勉強にもつながります。

リズム感や音感だけではなく、これから先の音楽以外にも繋がる大切な力を身に付けることができます。

即時反応リトミックレッスンでの取り入れ方

では、リトミックレッスン中にどのように即時反応を入れていけば良いか、具体的にご紹介します。

テンポ感

まず、レッスンのはじめは4分音符に合わせて歩くことからスタートしますね。

ピアノの音が止まったら、「赤信号の赤!」といって手をあげて止まってみましょう。

音がとまる(聴く)→足をとめて手をあげる(即時に動く)という即時反応になります。

次に8分音符に合わせて走ります。

高音でぴょん!という音を表現しましょう。また、低音でどす~ん!という音もとりいれます。

高い音が聴こえたら水たまりをジャンプだよ!

低い音が聴こえたら地面に伏せてね。

これも即時反応になります。

お耳で聴いて、即時に指示された内容が反応できるようにします。

言葉で説明しても、1~2歳児さんは難しいですが、ピアノの表現が入ることで、ジャンプも床に伏せる、もすっと馴染みますので、上手に出来るはずです。

今紹介したのは、ほんの一例で実際はもっともっと、様々な場面で即時反応を取り入れることが出来ます。

リトミックの即時反応は「即興演奏」で!

いつも決まった音楽、決まったタイミングで止まったり、動いたりしても、それは即時反応とはいえません。

リトミックレッスンが通常生ピアノの即興演奏で行われるのはこのためでもあります。

生のピアノを聴いて、そしてそれに合わせて動くから、ものすごく集中力が身に付きます。

いつくるかわからない、と思うとよくお耳を澄ませますし、子ども達はドキドキワクワクしながらよく集中して待って聴くことができますね。

録音などでのいつも同じ音楽ですと、子ども達はすぐにタイミングを覚えてしまいます。

集中力がある子どもは、勉強でもスポーツでも、なんでも伸びていきます。

赤ちゃんのうちから、こんなに集中力を育てることができるのは、リトミックしかないのではないでしょうか。

日本こども教育センターのリトミック認定講師の使用する教材は全てサブジェクトが記載されています

日本こども教育センターでリトミック認定講師資格を取得された方が使用する年間を通したレッスンプランには、全てサブジェクトが記載されています。

もちろん、即時反応もたくさん出てきますし、どの活動で即時反応をどのように行うかもわかりやすく記載されています。

講師をはじめたばかりの先生は、30分以上あるレッスン内容を考えるだけでも大変だと思います。

最初は、日本こども教育センターでのレッスンプランをそのまま行って、サブジェクトをちゃんと理解してレッスンをしていくうちに、自分でもきちんとサブジェクトにあった活動を考えられるようになります。

ここで、こんな風に即時反応を入れたら楽しいかな、とか、レッスンを進めて子ども達の様子を見ているうちに、こうしたらもっと面白いかも!と自分なりにアレンジできるようにもなってきます。

先生も、リトミックのプログラムを考えるのがとっても楽しくなってくるはずです。

リトミック講師になりたい!リトミック資格をとりたい方

NPO法人日本こども教育センターでは、リトミック講師になりたい方のための資格講座を開催しています。

将来的にお教室運営されたい方に好評で全国からのべ4,000名以上の方から選ばれました。

実践的かつ本格的な講座なので「大好きなリトミックでやりがいをもって仕事をしたい」「子ども達から必要とされ、安定的な収入を得たい」という方におすすめの講座となっております。

講座を受講され、ご活躍されている先生からの感想を一部ご紹介させていただきます。

私は2013年に日本こども教育センターの第一期生としてリトミック講師養成講座を受講しました。

一緒に受講されていらしたのは、その当時活躍されていらっしゃったベテランのピアノやリトミックの先生方ばかり…。

年子の幼児を抱えた主婦だった私は気後れしつつも、アイデア豊富な楽しいリトミックに夢中になりました。

それまでにも大手協会の講師資格をとっていたのですが、いざとなるとどうやって教室をはじめてよいのかわからず自信もありませんでした。

しかし日本こども教育センターの講座は何よりも実践的で豊富なアイデア、明日からでもレッスンができそうな内容と教材、そしてブログの書き方や募集の仕方などまで丁寧にご指導いただき、臆病な私を勇気づけ背中をどーんと押してくださりました。

そのお陰で受講後すぐに施設を借りてリトミック教室をはじめることができ、昨年は新たに別の場所にもスタジオを借り、2カ所で教室を運営することができるようになりました。

現在はコロナで自主的に定員を減らしていますが、以前は未就園児だけで50組近く、8年間毎年ほぼ満席の教室になりました。

日本こども教育センターが全国にたくさんのリトミック講師を輩出し、リトミックの輪がどんどん広がっていることに大きな喜びを感じています。

おわりに

本記事ではリトミックの基本となる「即時反応」についてご紹介しました。

「即時反応」だけでも得られる効果がたくさんあるということが分かりました。

子どもたちの様子を見ながら、即興演奏で進めていくことで、子どもたちの身に付く力も変わってきます。

楽しいレッスンをするには、様々な工夫が必要ですね!

日本こども教育センター リトミック資格養成講座はこちらから

関連記事