2022.11.05
リトミック指導法・音の高低、何カ月の赤ちゃんから感じられるの?
目次
リトミック指導法・音の高低、何カ月の赤ちゃんから感じられるの?
初めての習い事として、リトミックを選択される方が増えています。
リトミックは、生のピアノで、音感・リズム感を育てます。
それだけではなく、集中力や自分を表現することができる能力もついてきます。
しっかりとした音楽の基礎だけではなく、勉強やスポーツ、生活にも繋がる素晴らしい習い事です。
本記事ではリトミックの中でも感じる、「音の高低」についてみていきましょう。
リトミックのレッスン・6か月の赤ちゃんができることは?
多くのリトミック教室では、0歳児の赤ちゃんから通っていただけていると思います。
日本こども教育センターのリトミックレッスンはおおむね6か月頃の赤ちゃんからリトミックをスタートすることができます。
それより小さくて首や腰が据わっていないと、まだ充分な活動が出来ないと思います。
では、6か月頃~あんよする前までの赤ちゃんはどのような活動ができるでしょうか。
この時期の赤ちゃんは、見るもの全てに興味をもち、なんでもお口の中に入れて確かめて、毎日様々なことを吸収してくれていきます。
音楽が流れると、楽しそうに身体を動かしたり、手を叩いたり、反応してくれますね。
リトミックレッスンでも同じです。
リトミックが始まると、手足を動かしたり、歌っているように声を出したり、生のピアノの音に反応してくれます。
まだできることが少ない赤ちゃんですが、ママやお友達の様子をしっかりと見て感じています。
ママやパパの抱っこで身体を動かしたり、止まったりすることで、リトミックのレッスンにしっかり参加することができます。
赤ちゃんは、いつから音の変化が分かる?
赤ちゃんは、お腹の中にいる妊娠4か月くらいに、は音を捉えるための脳の機能が発達するといわれています。
妊娠6か月頃には、周囲の音や言葉を耳で聴きとることができるよういなり、妊娠6か月以降になると外からの音を記憶することができます。
胎教やお腹の中にいる時からの読み聞かせが大切とよく言われていますが、赤ちゃんはお腹の中にいる時から色々な「音」を聴いているんですね。
赤ちゃんの発達を専門にされている大学教授の方のお話によると、生後3~4か月の赤ちゃんで音楽を聴かせると音楽に合わせて手を動かしたり、色々な声を出すという研究があるそうです。
3~4か月の赤ちゃんを対象に音の高さの変化に合わせてボールが上下に移動する動画を見せると、ボールが音に合っている方が、赤ちゃんは、ちゃんとボールを見るのだそうです。
音の高低の変化は、3~4カ月のとても小さい頃から聴き分けているのが分かりますね。
リトミックレッスン「ベビークラス」
リトミックのレッスンでは、身体で表現したり、視線の向きなどの運動にもなるため、赤ちゃんにとっても、とてもいい刺激になります。
ママに抱っこされて、動かされているように思えるかもしれませんが、赤ちゃんもしっかり感じているのです。
ママやパパからの振動を感じることで、自然とビートやリズム感、音の高低も身に付きます。
リトミックレッスン「赤ちゃんでもできる音の高低」
リトミックのレッスンで赤ちゃんでも感じる音の高低をご紹介します。
・リトミック・ママやパパに抱っこで座って、ママのお膝を上がったり、下がったり
ママやパパがしっかりピアノの高低を聴き分けて、音が高い時は膝を上に、音が低い時は下に下げましょう。
赤ちゃんは遊んでもらっているように感じながらも、身体全体が音に合わせて上がったり下がったりするので、音の高低の聞き分けが出来ます。
・リトミック・ママ、パパに高い高い
赤ちゃんが大好きな遊びですね。お家でなんの音もなく、高い高い~と遊ぶのも、とても楽しいですが、ピアノの音に合わせて、音が高くなった時に一番高い所に持ち上げてあげたり、もち上げてあげる前に待つ時間の音楽があることで赤ちゃんはまだかなまだかな、とドキドキしたりとても楽しい活動になります。
高い高いは、赤ちゃんをあまり高く上げずに、パパ、ママの目の高さくらいで十分です。
・リトミック・きりんさんの首がのびたよ!
動物園に行くプログラムなどで、きりんさんに変身します。音に合わせてきりんさんみたいにお首が伸びるよ~どんどん高くなってお空にくっついちゃうかも!と音楽に合わせて赤ちゃんを持ち上げてあげましょう。
目線がどんどん高くなることで、きりんさんの見える景色が自分と違うことも体験できますね。
ピクチャーカードを使用してきりんさんを見せてあげることで、より想像力が膨らむはずです。
・リトミック・木の上のりんごを取ろう
りんごは高い木の上になっています。木の上のりんごを取ろう!と、上からりんごをもぎとるしぐさをしましょう。
ピアノは動作に合わせ、りんごをもぐ(高い音)手にもつ(低い音)にして、音の高低を動作に合わせて感じさせてあげます。もぎとる速さを変えても楽しいですね。
・リトミック・落ちているりんごを拾おう
反対に、地面におちているりんごを拾います。
今度はりんごを拾う(低い音)手にもつ(真ん中くらいの高い音)にして動作に合わせて音の高低を感じ取りましょう。
こちらも速度を変えたり、りんごの重さを感じさせるピアノを弾いて、重いりんご・軽いリンゴ、などを楽しんでも良いですね。
・リトミック・お化けさんがふわふわ
重さのないお化けさんに変身します。お父さんお母さんに、抱っこしてもらって、音の高低に合わせてふわふわ~と身体を動かしてもらいましょう。
あんまり怖い雰囲気の音楽を弾くと、赤ちゃんが泣いてしまう場合もありますので、優しい可愛いお化けさんで、ふわふわ~と空気を漂うように感じさせてあげてくださいね。
・リトミック・くらげが、ぷか~
こちらも重さを感じさせないように、海の中をぷかぷかと漂うようにピアノ演奏をつけます。
お母さん・お父さんは赤ちゃんの両脇を持ってあげて、ふわ~ふわ~と音に合わせて空気中を漂わせてあげましょう。
高い高いのような感じで、赤ちゃんは曲の雰囲気・高低も感じ取ることができます。
・リトミック・シーソー&ぶらんこ
公園は赤ちゃんも、お散歩に行ったり親しんでいますから想像がしやすいはずです。シーソーでギッタンバッコン音の高低を感じたり、ぶらんこでゆ~らゆ~ら、びゅーん!と音の高低を感じたりして遊びましょう。
シーソ―は、腰が据わってしっかりしていたら、ママやパパと向き合って膝の上に座らせ、ギッタン、バッタン、と楽しむと面白いですね。赤ちゃんが楽しそうに笑うお顔が見えるので、ママ・パパもとても嬉しい気持ちになるはずです。
・リトミック・スカーフふりふり
音の高低に合わせてスカーフをふりましょう。高い時は上、低い時は下で、リズミカルに振らせます。たいていの赤ちゃんは上手に握ることができますが、持つのが難しい場合は、ママパパに持ってもらって、振ってもらい、視覚的に体験しても良いと思います。
・リトミック・スティックとんとん
スティックを持たせて、まずは4分音符・2分音符などの連続に合わせて床を叩きます。
慣れてきたら、高音の場合は頭の上でトントン、低音の場合は床をトントンするよう指導しましょう。
赤ちゃんのうちは、ママが赤ちゃんの後ろに座り、手首を持ってあげて、音の高低に合わせて誘導してあげていいと思います。
そのうち、子ども自ら自然に高低を感じ取って叩けるようになります。
リトミック・ベビーの活動の注意点
6か月~のベビーちゃんは、その子その子によって成長スピードは全く違います。
6か月を過ぎていても、なんとなく腰が据わっていなくて不安定な子もたくさんいますので、6か月スタートはあくまで目安です。
無理せず、その子その子に合わせた活動をするようご父兄にも声をかけましょう。
高い高い~の活動も、放り投げるようなことはせず、優しく腕の中で抱えてママパパ自身が大きくなったり、小さくなったりしても赤ちゃんは充分感じ取ってくれます。
赤ちゃんのパパママは他の子と比べて出来ていないことが目につくと不安になりがちなので、先生はよく生徒さんとご父兄の様子を観察して、声掛けをしましょう。
おわりに
本記事では「赤ちゃんから感じる音の高低」についてご紹介しました。
生後3~4か月の赤ちゃんでも、音の高低を感じることができることが分かりました。
また、赤ちゃんだからこそ出来る、ママパパと一緒の触れあいリトミックもたくさんご紹介しました。
パパやママにもご協力いただき、赤ちゃんのリトミックレッスンも楽しんでくださいね。
赤ちゃんクラスのリトミックレッスンは、弊社代表井上幸子のYouTubeでもご覧いただけます。
日本こども教育センター リトミック資格養成講座はこちらから
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